【第2話】主人と子供と仕事と仲間にも恵まれて。70代女性経営者が語る出会いとプロフィール
美容室を8店舗、振袖撮影を10万名以上プロデュースした経験で女性用・医療用ウィッグも展開。
ヘアスタイルを楽しみながら、ライフスタイルを輝かす方法をお伝えします。
エデュー創業者 山縣 喜代子
主人との出会いが一番の宝物
主人は、高校のとき弁論部の部長をしてたの。それで、私は社会研究部で。
知り合ったときに彼は言ってたんです。
日本の国は土地が広い国でもないし、それに資源国でもない、石油、石炭がとれるっていうことでもない。
唯一国の財産というのが、人材しかないので、女性も能力がある女性は大いに外で働くべきだと。
それとやる気があれば、外に出て働くべきだという考え方をもってたもんですから。
高校のときから、それをよく言ってたので、私が美容師になることも大賛成だし。
彼は彼で大学行ったけど、私は大学行かずに高校卒業したら美容学校に行くのも賛成だったし。
で勤めていろいろなときもものすごく応援してくれたし、子供ができても彼が夜中にミルクやってくれたり。
土日のとき美容室がものすごく忙しかったんですね。
だから、帰ってくるの10時とかになるでしょう。
生まれたての子供に夜中ミルクやる、私ほとんどおっぱいが出なかったから。
作ってるミルクを夜中ずっと主人がしてくれてた。お風呂入れるのもずーっと主人がしてくれていた。
だから、本当に一生懸命働くだけでよかったんでね。そういう男性が日本には少ないでしょ。
必要であれば自分でつくる
私の場合はね、主人が大手に勤めていてそのときから土日が休みだったんですね。
私は一人息子で、30のときに出産したのね。
その時点で主人がものすごく協力的だったので。
実家も近かったもんですから、母親なんかも元気でしたから、助けてもらったということと。
あとちょっと大きくなってきたときに、母親も年いってきてしんどくなった。
で、保育所預けたら、その保育所がものすごく悪い保育所で、無反応症みたいになっちゃったんですね。
それで、自分たちで保育所つくりました。
困ってらっしゃる方いれて、資格のある保母さんに来ていただいて、保育所運営して。
みんなが大きくなったらそこは一戸建ての大きな南向きのちいちゃな家だったので、砂遊びとかできなくて、しばらくして閉鎖しましたけどね。
みんな大きくなるともっと遊ぶところがいるのでね。
だから、私の場合は
何でもそうなんですけどね。美容室も振袖の写真もウィッグも。
でも、みんなが支えてくれる。それが本当にありがたいです。
出会う人すべてに感謝
まぁ、女性が子供がありながら働くのは大変なことなので。
日本の男性というのは自立している男性が少ないので。
家に奥さんおらして、帰ってくるときはすぐご飯食べれるようにしといて欲しい、帰ってきたら誰もいてなかったら寂しい。
男性そのものが自立してないように思うんですよね。日本人は。
うちの主人はそういう人じゃなくて、自立してたので力を貸してくれた。
主人はものすごく人格的に、私は夫婦だけれど、ものすごく尊敬できる人物なんですね。
信頼とか、尊敬とか、愛情とかの深さ。
うちは、店の人にもこういう業種とこういう会社の実力からすると高いんですね。
年金とかいうのが充分あって、一流の企業並みにしてるんです。
世間的に美容師が働く厳しい条件の中、福利厚生を充実させるための体制づくり初期は赤字続きでした。
だから、会社が常に人件費でしんどいんです。
会社そのものはいろんな周りの評価をもらってるんです。
いい人がいてそっちに引っ張られるといいんだけど。
そうじゃない場合にそっちに流れると、主人はその人のために本当にこの給料のために働いているにもかかわらずこうなると、
すごく悲しいとか、残念やねーとたまーですけど、ありますよね、過去振り返ると。
だから、うちの場合はながーく勤めてる人っていうのは、やっぱり性格的にいい人が多いですよね。
二十前後できてますんでね。
だからもう何十年って、30年、40年っていう子がいてね。
そういう人達とかは性格とかが、やっぱりまっすぐでいいですよね。
医療用ウィッグもさせて頂いてるんですけど。
まだまだお困りの方が多いと思うの。
でも、私たちの会社だけじゃダメかなとも思うのよね。
覚悟をもつ生き方は、勇気と感動がある
私はね、ものすごくどちらかというとまっすぐなんです。
だから、いらないこともいっちゃうし、本当に腹がたったらいっちゃうし。
本当に褒めるところは、日本の人は褒めるのもへたくそだけど、私は褒めちゃうし。
初めて会った人でも褒めちゃうし、隣座った人でも褒めちゃうし。
出会いと別れは人を強く、豊かにする
人生で一番嬉しかったことといえば、それは主人と出会ったことだわ。
それしかないです。
そのときも嬉しかったけど、いま考えても嬉しい。
一番の宝物ですよね。だから幸せだと思う。だって親より長く過ごすパートナーでしょ。
だからその人に恵まれるということは、その人にとっては。ただ別れるときは大きいですよね、ショックが。
死別だとか大きいでしょうね。
嫌い同士でもまぁショックもあるんでしょうけど、大きさが違うでしょ。
そういうことはやはりそういうときにならないとわからないけど、自分で自分の心を鍛えていかないといけないとなと思います。
例えば、子どもさんだったりとか、なんかで別れるときに心を平常心に戻すにはどうしたらいいだろうかとかいう覚悟で、毎日をどう生きるかということですよね。
やっぱり人柄のいい人はみんな好きです。
主人以外でも人柄のいい、優しいジェントルマンは好きですよ。
人柄であーこの人いいなぁとか。
その人の生い立ちから全部読んだらはぁーやっぱりこの人はこんだけなるだけの素養があってんなとか。
パーソナルヒストリーには感動がありますよね。ある程度築き上げた人わね。
そう、そういうの読むの大好きです。なんていうのかしら、 I’m encourageというのかしらね。
本との出会いっていうのも大切ですよね。まだまだできることもありますね。
次回予告!
髪の毛を濡らして歩いている女性はいない。
乾いた状態で一番自然な髪型を作り出すには。
「ドライカット」誕生秘話。
~つづく~