【第5話】医療用ウィッグや抗がん剤治療・円形脱毛症の方への山縣喜代子の想い
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1978年オープンの大阪・東京・札幌にある美容室です。40年来培ったヘアカットの技術で、女性の理想的なヘアスタイルの追求しながら、サロンで創る美しく自然なウィッグを提供することが私たちの特徴です。
2007年、関西医科大学附属病院(大阪府 地域がん診療連携拠点病院)での出店をきっかけに、12年間で10,000件以上抗がん剤治療、円形脱毛症、薄毛で悩まれる女性の髪型をサポートさせて頂きながら、お客様へお待たせしない、ウィッグを着用したままのスタイリングを提供しています。
全スタッフが女性で、病院内サロン勤務経験者でプライバシーを重視した心のケアにも対応しています。
山縣 喜代子(やまがた きよこ)
300回を超える海外渡航で日本人女性の美しさを追求。
美容室を8店舗、振袖撮影を10万名以上プロデュースした経験で女性用・医療用ウィッグも展開。
ヘアスタイルを楽しみながら、ライフスタイルを輝かす方法をお伝えします。
エデュー創業者 山縣 喜代子
女性にとって“命を失うより、髪を失う方が嫌”
随分前ですけど、枚方の関西医大が立つときにですね。
初めて立つときにご縁があって、私たちの美容室入れていただいたんですけど、やはり抗がんで髪を失う方が多いわけでしょう。
でその中で、どういったヘアスタイルがいいのかとか、それからご病気なのでどういったウィッグがお身体に負担を与えないかとか。
色々研究して、今現在ウィッグを販売させて頂いているんですけど、やはり女性にとって髪の毛を失うってすっごいことなんですね。
で患者さんによればですよ、お医者様は病気を治す、命を守るということが当然優先順位ですよね。
だけど、お客様によれば、患者さんと私達、色々お話聞きしますから。
そうすると、髪の毛失う方がもっと嫌だ、命失うよりっていう方もいらっしゃるわけ。
それぐらい髪に対しての思い入れっていうかね、女性は。
あっ、そういうことなんだなということで。
で、私たちが何ができるのかってお話し。
ウィッグってね、だいたい上から付けるって感覚ですよね。もちろんそれはそうなんですけど。
マイナスの状態から少し不安をやわらげるアイテムっていうのが普通のウィッグ。
私たちのウィッグはね、
付けた瞬間からお客様が笑顔になってること。
そうじゃないとダメ。他と一緒。
だからさっきまで泣いていた人が少し前向きになって、ウィッグをつけて明るくなっていただく。
それが一番難しいけど、やりがいなんです。
いかにお値打ちがあって、いわゆるリーズナブルで、それでいいもののウィッグを提供できるかっということで、その努力で今ずっときてるんです。
だからドライカットにこだわって、
お客様をお待たせせずにウィッグをお渡ししてって。
美容室だからこそ、本音で話せる時間と場所の提供が大切
私もやっぱりお客様とお話ししてて、泣き出す方って結構多かったりするわけじゃないですか。
やっぱり心を支えてあげる人っていうのは、辛いときには必要ですよね。
誰にも話せない正直な気持ちを抱えている方って結構多いんですよね。
病気を子供に打ち明けられないとか。娘のことをどうしたらいいのかとか。
気持ちに寄り添って、マイナスの気持ちを少しでも和らげること。
ウィッグやスタイリングで明るい気持ちになって頂くこと。
より多くの方に、それが使命ですよね。
残念ながら、円形脱毛症や抗がん剤が終わった方も悩んでいる方はいる。
だから私たちはがんばらないと。
次回予告!
100年前と同じ革命が起きる。
未来の理想がすぐ手に入るウィッグとは。
-時空間に囚われない生き方を―
~つづく~